貯蓄。どう計画を立てている?年代別平均貯蓄額を踏まえておこう

老後はあっという間にやってくる!いつまでにいくら貯めるのがいいの?

高齢化社会の到来をいやでも実感してしまう昨今、年金の給付時期や支給額などについても先行きの厳しいニュースばかりが目につきます。これまでのように、ただ定年まで会社に勤めていれば安心して老後が迎えられるという時代ではないようです。自分の生活を自分で守るためにも、必要になってくるのがまとまった額の貯金ではないでしょうか。

将来に向けた貯蓄について改めて考えてみると、いつまでにいくら必要なのかとても不安になりますよね。貯金をしなくてはいけないと思っていても、今の生活、収入では満足に貯金もできないという世帯も増えているようです。しかし、老後になってから慌てないためにも、今のうちに真面目に考えておきたいものです。とはいえ、いきなり老後までに必要な金額を貯蓄することを考えると、実際どのくらい貯めるのが妥当なのか、同年代の人たちはどのくらいの貯蓄を持っているのかが気になるところ。とはいえ、必要以上に周囲にお金まわりの話をするのは、ちょっと気が重いですよね。

そこで今回は、20~50代、そして定年された方々の各年代の平均貯蓄額を調査!
同年代の人たちが毎月いくら貯めていて、将来その資産を何に費やすのかをまとめてみました。みなさんも、老後の貯蓄計画にぜひ役立ててみてくださいね。
※参考:『老後までにいくらためればいいの?

20代の平均貯蓄額と考えられる支出

20代といえば、お金は貯めるよりも使いたい年代だと思います。いろいろと欲しいものや、やってみたいことがあるのはいいことです。人生経験を積むという意味でもチャレンジすることは悪いことではありません。20代の平均貯蓄金額は160万1千円となっています。まだまだ収入も少なく、十分に貯蓄に回せない年代ですので、この程度の金額があれば何かあった時でも対応できます。貯蓄するという意識も薄く、毎月の収入から余った金額が勝手に貯っていたという人も多いです。

20代で必要になるお金としては、就職や転勤、結婚などに伴う引越し代や住居費用、恋愛や結婚のための資金、出産や育児の費用などがあります。もちろん自分への投資として資格や英会話などの勉強にかける費用もありますね。会社の付き合いや友人との交際費も馬鹿になりません。まだ人生がどう転ぶかわからない20代ですので、貯金があるに越したことはありませんが、当座の資金となる金額を確保することを目標としてもよいと思います。

ただし、独身時代は貯金をする絶好の機会です。あまり派手に遊んで浪費癖をつけると、将来的にも引きずってしまいます。自由になるお金と有り余る時間を持っている20代の内に、少額でもよいので貯蓄する習慣を身につけていくといいですね。
※参考:『サラリーマンにおすすめのクレジットカード

30代の平均貯蓄額と考えられる支出

30代の平均貯蓄金額は423万2,000円です。社会人としてもそれなりの年月を過ごし、生活面では安定に向かう年代といえます。結婚する人が一番多い年代でもありますので、自分のためだけでなく家族のための出費が多くなる時期です。収入面も充実してくる年代ですが、それ以上に出費が激しい年代です。貯蓄の目的も将来への備えというよりも、具体的に決まった目標に向けて貯めているという人が多く、貯まれば使い、また貯めてというサイクルの繰り返しで、大きく貯蓄額を増やすことは難しいです。

30代に必要となるお金は、20代と同様に結婚や出産などのための費用もありますが、より大きな金額となるマイホームの購入費用や子供のための教育資金などが必要になってきます。また、肉体的にも衰えが見え始める頃ですので、万が一の病気やケガの備えとして、当面の生活費や医療費としても、ある程度の金額を貯金しておくべきです。

400万円という金額は、一人で一から貯金するには大きな金額ですが、結婚してもまだ子供がおらずパートナーが働いている状況であれば貯金もしやすくなります。生活が大きく変動する時期ですので、いざという時のために貯金できる時に貯めておくことが大切です。

40代の平均貯蓄額と考えられる支出

40代に入れば、子供も大きくなり家を出る時期がやって来ます。その前に本格的に老後の生活に向けて貯蓄をし始めなければいけないのが年代です。この年代の平均貯蓄額は707万6,000円となっています。いろいろと支出が増える中、できるならこの程度は残しておきたいものです。

しかし、高校、大学ともなれば教育資金や生活費がかさみます。私立高校なら入学金、3年間の学費、学外活動費などを合わせると300万円くらいはかかります。大学は学部によって学費に大きく差がありますが、比較的学費のかからない私立文系でも、卒業までには500万円程度は必要だと言われています。大学近くで一人暮らしをするなら仕送りも必要ですが、生活費の月額平均が約11万円とされているのでアルバイトなどで不足する分は援助してあげないといけません。

自分の子供に必要以上の苦労をしてほしくないのは誰でも一緒だと思いますが、こうした学費の負担は家計に大きくのしかかります。子供を一人育て上げるのは、想像以上にお金がかかるものなのです。一遍に学費が捻出できそうにない人は、学資保険などを積み立てるなどの貯蓄が早い段階で必要となります。また、奨学金などの制度もありますが、子供に負担をかけることになるので、親子間でよく話し合うことが大切です。

こんな状況で自分の老後を心配する余裕はないかも知れませんが、定年までに残された年月は限られています。子供のために全力で出費するのは立派なことですが、将来年老いてからお金がなくて子供に負担をかけてしまってはあまり意味がありません。40代に入ったら自分の収入を考慮し、どのような老後を送りたいか、そのためにどの程度お金が必要か、具体的に検討しなければいけない時期なのです。

50代の平均貯蓄額考えられる支出

50代にもなれば、リタイアした後のことを視野に入れて働く時期です。この年代の平均貯蓄金額は1,034万7,000円となっています。子供が独立した後は、夫婦で食べていければよいので支出は目に見えて減ってきます。現役世代としてしっかり貯金をする最後のチャンスです。ここで貯められた金額次第で、老後の生活レベルが決まるといっても過言ではありません。

仮に5年間で1千万円貯金する場合、月々の貯蓄額は約16万円とかなり高額になります。それ以上に収入が多ければ問題ありませんが、どの家庭でも許される金額ではありません。50代後半にもなると今度は子供の世代で結婚や出産などのイベントが発生します。かわいい子供や孫のためにできるだけのことはしてあげたいですよね。家計に余裕が出て、子育ての時間もなくなった分、趣味やレジャーにお金を使いたくなるのは仕方がないことですが、ここでも過度の浪費は老後の生活を苦しめる原因です。

自由になる時間が増える分、自分の人生を楽しむための生きがいや趣味などを見つけることができるのもこの年代です。貯金することに執着せず、必要な金額を貯めるために必要な行動を取ることが大切ですね。現実的な老後の生活を思い浮かべて、必要になる金額はしっかり確保するようにしましょう。

老後の平均貯蓄額と考えられる支出

老後といっても幅は広いですが、2015年の平均寿命が83.7歳の日本では65歳からの20年ほどの期間、老後があると考えておくといいです。年金の支給時期が65歳からに変更され、預貯金と年金だけで生活する期間は約20年です。老後に必要な資金は夫婦で約3,000万円とよくいわれています。3,000万円を20年で割ると年間150万円、月額に直すと12万5千円です。総務省の調査では老後の夫婦世帯の支出額は毎月約24万円とされているので、残りは年金に頼らなければいけません。

老後の平均貯蓄額は60歳から69歳で1,399万3,000円70歳以上で1,312万8,000円です。実際には3,000万円貯金できているような世帯はごくわずかで、たいていは生活レベルを落としながら、年金と貯金でやりくりしています。今後年金の支給額が下がれば老後の生活を支える収入はどんどん減っていきます。歳を取れば誰でも病気になりますし、医療費の支出も無視できません。両親世代や知り合いが亡くなることも多く、冠婚葬祭のお付き合いも大変です。

こうした老後の負担を少しでも減らすために、若いうちからしっかりと準備が必要なのです。対策としては単純な貯金だけに留まらず、マイホームの購入や積立保険への加入などでも、老後の大きな支出を削減することも有効です。健康的な肉体づくりも余計な出費を抑えることにつながります。自分の年金では余裕ある老後なんて期待できないというなら、将来に向けて何らかの資産を残していくことが必要なのです。

必要な年収はいくら?平均額を調査

余裕のある老後を目指すために、今から貯金を始めようと考えていても、今の収入では夢のまた夢だと考える人も多いです。全国の手取り収入平均額は491万円となっています。実際に貯金している世帯の平均的な貯金額は収入の10%から15%程度といわれていますので、年間50万円を順調に貯蓄できれば、30歳から60歳までの間に1,500万円の貯金を貯めることは可能です。この場合の貯金額は平均して毎月約4万円になります。

決しても無理のある金額ではありませんが、200万円台の年収世帯も当たり前の現在においては厳しい金額と言わざるを得ません。ですが、全員が同じレベルの生活をする必要はなく、身の丈に合った暮らしをすればよいのです。必ずしも収入が平均額である491万円程度ないとやっていけないということはありません。まずは自分の収入の内、無駄なものがないか削れる部分がないかを見直すこと、できる範囲で貯蓄を始めることが重要です。少額であっても、時間をかけて資産運用することで単純な貯金よりも多くの資産を老後に残すことができるからです。

そのためにも必要なことは、老後にどのような生活をしてどの程度支出があるのか将来設計をしっかり立てることです。その上で不足する金額がどの程度なのか具体的に把握し、老後までにどのようにしてギャップを埋めていくか考えることが大切だといえます。不足する収入を稼ぐため転職するのが正しいのか、ライフプランを修正して将来の支出を抑えるのが正しいのか、自分やパートナーの副業を考えるのか、その先の選択肢はあなた次第です。

計画的に貯蓄をして、安定した老後の生活を送ろう

最終的に老後までに必要な貯金額を導きだしたら、あとは余分な出費を削り、確実に毎月貯金を積み重ねていきましょう。支出を明確にする方法は「家計簿をつけること」とよくいわれますが、なかなか継続するのは大変です。誰にでも簡単にできる支出の管理法としてはクレジットカードを使った管理法があります。

公共料金や各種支払い、普段の買い物までクレジットカードで支払うことで、ポイントも貯まりお得になります。支払った金額は支払い先ごとに引き落としされますので、通帳上で記録にも残りますし、収入に対して出費割合の大小を把握するのにも便利です。いざという時にキャッシングサービスで当座の資金を準備することもできますので、しっかりと貯蓄を続けていくなら1枚は持っておきましょう。

年代別の平均貯金額から、各年代で必要なお金について見てきました。あくまで平均値なので絶対ではありませんが、老後に向けた貯金を始めるならよい目標になると思います。自分なりに納得して老後の生活を送るためにも先のことと侮らず、まずは老後の具体的なライフプランの設計から始めてみてはいかがでしょうか。きっと今の自分に足りないものが見えてきますよ。
※参考:『どうすれば貯蓄ができる?

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