通常のカードではデメリットがたくさん

海外旅行の際には、現金での支払いよりもクレジットカードで決済したいと思っている人は多いのではないでしょうか。クレジットカードには円建てとその他の通貨建ての2種類の決済方法があります。アメリカへ行く際にお得なのがドル建てですが、ドル建てで支払う際の基本について解説していきます。

一般的に、日本で作成したクレジットカードを海外で使った場合には、円建てではなくドル建てで決済され、引き落としの段階で円に換算されます。そのため、最終的な支払い金額の確定はカードを使用した日のレートで行われず、通常はカードを使用してから数日後の為替レートを反映した金額が円による最終的な支払額となります。つまり、一般的なクレジットカードでは、為替変動のリスクが起きやすいのが特徴です。

しかし、リスクといっても一概に危険であるとはいえません。円安傾向に傾いている場合は損をする可能性が高くなりますが、円高傾向が続いているときはお得になることがあるからです。ただし、支払いをしたときにいくらなのか確定的な金額がわからないのは、不安に感じるかもしれません。

また、ドルから円に換える際に、為替手数料が発生します。手数料の額はカード会社によって異なりますが、VISAとMasterCardで1.63%、ダイナースクラブで1.3%ほどかかります。このため、最終的な支払い金額は大きくなってしまいがちです。一時的な渡航なら通常のクレジットカードでもあまり問題ありませんが、頻繁に海外へ行く人にとってはデメリットが多くなってしまいます。

一方、海外でクレジットカードを使用する際には円建てでの支払いを選べるケースもありますが、円建てはカード利用時に円での最終的な支払額がわかるものの、手数料が大きく上乗せされる危険性があるので注意が必要です。

ドル建てクレジットカードってどういうもの?

ドル建てクレジットカードとは、ドル建てで決済されてドルで引き落とされるクレジットカードのことです。ドル建てのクレジットカードでは円をドルに換えた段階での為替レートとなるため、為替変動のリスクを負わないのが特徴です。また、両替手数料が1ドルあたり0.2円ほどと、とても安いのがメリットです。留学や赴任で長期間アメリカへ行く人は、ドル建てのクレジットカードを作成したほうが断然お得で、リスクも背負わないのでおすすめです。

セキュアドクレジットカードという方法

アメリカに長期滞在する人の多くは、現地で銀行口座を作ることでしょう。その際には一緒にクレジットカードも作りたいと考えるかもしれません。ドル建てのカードを作るためには、アメリカでクレジットカードを作るのが手っ取り早い方法です。しかし、アメリカではアメリカのクレジットカードヒストリーがない人には、容易にカードを発行しないのが普通です。アメリカでクレジットカードヒストリーを作るためには、セキュアドクレジットカードを手に入れて、こつこつカードヒストリーを貯める必要があります。

セキュアドクレジットカードは、アメリカに銀行口座を持っている場合に作ることができます。ただし、セキュアドクレジットカードは一般的なクレジットカードとは仕組みが異なります。セキュアドクレジットカードでは、デポジットとしてあらかじめ数百ドルほどをクレジットカード会社に預けておきます。デポジットから支払いに使用し、月ごとに請求が行われる信用取引なのが特徴です。セキュアドクレジットカードで使用できる金額は毎月デポジット内の数百ドルであり、限度額が少ないのがデメリットです。しかし、セキュアドクレジットカードによってクレジットカードヒストリーを半年以上ためれば、一般的なクレジットカードを手に入れられる確率は高まります。

転職などの長期滞在におすすめなカード

ドル建てのクレジットカードのなかには、日本で作ることができるにもかかわらずアメリカでのクレジットカードヒストリーを積めるものもあります。とりわけアメリカに長期滞在する場合には、アメリカでのクレジットカードヒストリーを積めるものを選んだほうが良いでしょう。プレミオカードは満18歳以上でアメリカに定住所があるか、1カ月以内にアメリカに赴任する予定がある人向けのものです。アメリカでの定収入があることも条件の一つです。プレミオカードにはプレミオプラスカードとプレミオカードの2種類あり、前者は年会費が50ドル、後者は年会費が無料です。

JAL USA CARDは、JALのマイレージ会員が作れるドル建てのクレジットカードです。ベーシックコースとプレミアムコースの2種類があり、年会費は両方とも20ドルで、プレミアムコースではさらに毎年50ドルが追加でかかります。ただし、ベーシックコースでは2ドルで1マイル貯まるものの、プレミアムコースでは1ドル毎の利用で1マイル貯まるなど、お得なプログラムが充実しています。

ANAを頻繁に利用するなら、ANA CARD USAがおすすめです。こちらは年会費が70ドルのコースのみとなっていますが、1ドル1マイルが加算されます。家族カードの作成は無料なので、家族とともにアメリカに滞在する場合はお得なカードとなっています。その他にも、フライトボーナスマイルが追加・増加できたり、ANAブロンズテータスの獲得条件が緩和されたりと、さまざまなうれしい特典が付いてきます。

綺麗なクレジットヒストリーを積もう

クレジットカード発祥の地アメリカでは、クレジットヒストリーがとても重要となります。クレジットカードヒストリーはさまざまな取引に対しても用いられるため、きれいなクレジットヒストリーを積むことは必要不可欠です。「クレジット」とは信用を意味する英語で、クレジットカードはまさに自身が社会的に信用される人かどうかを表すライセンスにもなり得ます。延滞などのトラブルがないような使い方をするよう心がけましょう。

また、良好なクレジットカードヒストリーを積むためには、カードを積極的に使用することも大切です。クレジットカードはただ持っているだけでは、社会的な信用は蓄積されていきません。クレジットカードヒストリーは、カードを利用した分をきちんと支払うことによってのみ構築されていくものなので、クレジットカードを手に入れたら毎月少額でも良いので使用してください。ドル建てのカードを作成して、アメリカでの滞在をお得で有意義なものにしていきましょう。