どの投資で資産を増やそう?投資型資産運用の種類について

目次

リスク管理が重要!正しい投資型資産運用とは

投資型資産運用とは、自分の資産を通貨や株券、不動産といった別のものに投資し、売却益や配当、利潤などの収入を得て資産を増やすことをいいます。世の中にはたくさんの種類の投資商品がありますが、どの商品にも共通しているのは必ず利益が出るものではないということです。ギャンブルするように資産を賭けるのではなく、何らかのリスクがあることを理解した上で、目標の金額に向けて資産を投資するのが正しい姿です。基本的な投資型資産運用の種類について紹介します。

参考:『10万円以下でも投資はできる!初心者が少額で始める資産運用のポイントとコツ

会社の成長に想いを馳せる!株式投資について

株式投資はいちばん身近に感じる資産運用法ではないでしょうか。企業が自分の会社の運営資金を広く一般から集めることで、より大きな成果を得るために考えられたのが株式投資の始まりです。株券を購入した人は株主といわれ、企業の経営方針に意見することができたり、業績から分配される配当金などを受け取ったりすることができます。株券が作られた頃は純粋に会社の活動を支援することや、会社の成長に合わせて支払われる配当金を目的としていましたが、株式市場が作られ株券の売買が盛んに行われるようになってからは、株券を売却したときの売却益で利益を求める投資も主流になりました。

少額の投資では株主優待を目的としたものも人気が高いです。株券の売買は証券取引所で行われ、民間の証券会社に口座を作ることで売買ができるようになります。株券を購入した企業が成長すれば社会的貢献や経済発展に寄与できる、というのも株式投資の特徴です。会社の成長という意味では長期的なスパンで投資するのが本来の姿ですが、売却益を狙った短期売買をする人も多いです。ただし景気の影響を受けて株価は上昇下降しますし、会社の業績や評判の悪化で株券が売られれば一気に価格が下がるというリスクもある投資法といえます。

参考:『株式投資の基本とはじめ方 初心者が基礎から始める失敗しないためのポイント

プロに任せて資産運用!投資信託とは何か

投資信託とは、自分で資産を運用するのではなく、資産を運用するプロを信じ資産を託すことで、運用によって得られた収益から利益の一部を分配として受け取る投資法のことです。ファンドともよばれますが、投資信託で資金を運用するのは金融や経済の専門家です。経済や金融の知識に乏しい人が自分で投資するよりも、プロが投資している方が確実だということと、投資商品の運用に関する手間を省けるという意味では管理が楽な投資法です。

投資信託を行うのは投資信託運用会社で、銀行や証券会社、郵便局などで商品として販売されています。たくさんの人が資産を預け、集められた資金を使って運用するので、個人が少額で運用するよりもやれることが増え、大きな利益を上げられる可能性もあります。具体的な投資先は実際に資金を運用する専門家が選定しますが、投資信託を購入する場合には大まかな投資先の分野や投資配分を見て商品を選びます。投資先は株式投資や不動産投資、通貨や金、先物など投資型資産運用に関するほぼすべての商品が対象です。

複数の分野に分けて投資をすることで安全率を上げた商品もあれば、価格の変動が激しい投資先を含んだリスクとリターンの大きな商品もあります。

参考:『運用会社と証券会社は何が違う?初心者が投資信託を利用する際に知るべきメリット・デメリット

参考:『投資信託(ファンド)とは?メリットからデメリットまで 選び方や仕組みとはじめ方

権利を売り買いする投資法!オプション取引とは

オプション取引とは、現時点ではまだ値段の確定していない商品に対して、取り決めた価格で購入できる「権利」を売買する投資法です。対象となる商品は多岐に渡り、穀物や原油、金、株や株価指数、金利など値段がついて相場があれば何でも対象になります。国内では日経平均などの株価指数や有価証券のオプション取引が盛んです。オプション取引では購入した権利に期日が設けられていて、決まった日が来たら決済するかを決めなければいけません。

購入した権利の商品が値上がりしていれば売却し、権利を買った金額を差し引いた分だけが利益となります。逆に期日に価格が下落していれば権利を放棄することが可能です。権利を放棄すれば損失は購入した金額だけになるので、利益が出た時だけ無制限に利益を受け取ることができ、損失が出た時には権利放棄で損失額を抑えられるのがオプション取引の特徴です。また、権利を売る方にも投資はできます。まず権利を売って、期日に価格が下落していれば相手は権利を放棄するので、権利を売った金額が利益になります。逆に価格が高騰すれば高い金額で商品を売却しなければならず、どこまでも損失が膨れ上がるという特徴があります。

市場の流れを読む力が重要な投資法ですが、権利を購入する場合には損害を受けるリスクを一定にすることができるので、計画的な投資が可能な方法でもあります。

実資産以上の金額で大きく取引!先物取引とは

先物取引とは、オプション取引と異なりまだ価格の確定していない商品を事前に買い取る契約をし、価格が確定した段階で売買することで利益を得る投資法のことです。昔から穀物などの農産物や鉱業材料など生活に欠かせない商品を対象にして先物取引は行われていました。現物だけが先物取引の対象と思われがちですが、株券や株式指数などの金融商品も先物取引の対象です。取引の仕組みは、収穫前の穀物などあらかじめ値段の確定していない商品を買い取る契約をし、実際に収穫されて値段がついた段階で売却して差益を得る仕組みとなっています。

取引をする時には証拠金を納めることで自分の資産以上の金額で商品を売買することができるので、取引額に応じた大きな利益が狙える投資法です。ただし直接商品を購入する取引なので、オプション取引のように損失が出た段階で権利を放棄するといったリスク回避はできません。利益も損失もダイレクトに受け取ることになるリスクの大きさが先物取引の特徴です。天候や政治、経済の動向、景気といった変動要素の大きな要因を相手に、値段が上がるのか下がるのかを予想し投資する必要があるので、専門知識や経験が大きく影響する投資法といえます。

好きな外貨を買って差益を得る!外国為替証拠金取引(FX)とは

外国為替証拠金取引とは、外国の通貨を購入し価値が変動した時に売却することで利益を得る投資法です。外国の通貨の価値は国の経済動向などの影響を受けて常に変動しています。通貨の価値は為替レートとして表現され、例えばアメリカドル1ドルに対して日本円が100円といった形で購入できる金額が分かります。ただし自分の資産で直接別の通貨を購入しても、大量の通貨を購入できないので大きな利益は期待できません。そのため、FXでは証拠金取引というシステムで購入した金額を担保に、自分の資産の何倍、何十倍もの金額で取引をすることができます。

レバレッジと呼ばれるこの倍率はFXを運営する会社によって決められていますが、倍率が上がれば上がるほど受ける損害も大きくなるという特徴があり、証拠金以上の金額を損失することもあるリスクの高い投資法ともいえます。大きな損失が出ることを避けるため、ロスカットという一定額以上の損失が出た時点で自動的に売却される仕組みなどもあるので、システムを理解していれば必要以上の損失を出す心配はありません。売買での差益以外にも外貨を購入することで外国の銀行に預金をしているのと同じ効果があり、購入した国の金利が高ければ利子を利益として受け取る「スワップポイント」という利益の受け方もあります。

参考:『FXとは?初心者が始めるための外為入門 失敗しないための基礎知識とメリット・デメリット

国を相手にお金を貸して利益を得る!個人向け国債とは

個人向け国債とは、国に対してお金を貸すことで利子を得る投資法のことです。国が発行する債券で国債なのですが、一定期間を定めてお金を貸し付け、満期が来たら返してもらうという仕組みで、お金を貸している間は利子を受け取ることができます。個人向け国債の期間としては3年、5年、10年の種類があり、期間が長ければそれだけ利率も高くなります。3年と5年の国債は一定額の利率で決まっていますが、10年の場合は半年ごとに利率を見直しして、利率に応じた利子を受け取る仕組みです。

特徴として他の投資法のように売買で利益を得ることはできません。国債を購入したら期日が来るまでの間に受け取る利子だけが利益になります。国債は国を相手にしている分信頼性は高く、元本を割るリスクはかなり少ない投資法です。銀行の定期預金と同じような感覚ですが利率は国債の方が高めになります。国債の利率は国の景気動向に左右されるので、景気が悪くなりそうなときは利率固定の3年、5年を、景気が良くなりそうなときは利率変動の10年を選ぶなど、選択によって最終的な利益は変わってきます。

多少のペナルティはありますが、途中解約も可能です。投資型資産運用をする上であまりリスクを取りたくない場合に選択する価値のある投資法といえます。

会社に対してお金貸して利子を得る!社債とは

社債とは、国が発行する債券である国債と同じように、資金集めのために企業が発行する債券のことです。会社が発行するものなので、業績が悪化して倒産する可能性もあり、信頼性が劣る分国債よりも高い利率をつけて販売されています。一定期間の間お金を企業に貸し、返金されるまで利子を得ることができるのも同じです。社債は証券会社を通じて購入しますが、一口いくらといった単位で販売しており、1万円からでも買えるものもあれば一口100万円というものもあります。

社債は企業が特に資金を集めたいときに募集するものなので、いつでも希望の銘柄が手に入るわけではありません。社会的に信頼性の高い会社の社債は人気も高く利率も低めです。逆に信用の低い新興企業などでは人気がなく利率も高めで販売されています。どの会社を選ぶかによって会社の破綻による未払いのリスクはありますが、元本割れするリスクが比較的低く利益を得られるローリスクな投資法といえます。

株式投資と同じような印象を受けますが、会社の権利を買う株式とは根本的に異なります。国債と違って途中で解約することができますが、証券会社に買い取ってもらうことになり、元の金額以上になることはまれで、売却益を狙うような商品ではありません。

借金できるのも実力のうち?不動産投資とは

不動産投資とは、土地や建物を購入し家賃を取ることで利益を得たり、購入額よりも高い金額で売却したりすることで利益を得る投資法のことです。不動産は景気に左右されにくく、長期的にみて安定した投資商品とされています。新築物件を建てるだけでなく、すでにある中古物件を購入することでも不動産投資は可能です。不動産は建っている地域の開発が進めば資産価値が高騰する可能性もあり、開発されそうな土地や建物を購入し、売却益を狙う投機的な投資を行う場合もあります。

不動産投資を行う資金は自分の資産から捻出するだけではありません。ローンという形で銀行などから貸し付けを受け、家賃収入などで返済していくことで自分の資産以上の物件を手に入れることができます。借金できるかどうかは、社会的な信用が大きいです。何かあっても返済できるだけの収入がある、返済できるだけの資産を持っているなどの条件はあるので、投資の規模を大きくできるかはその人次第です。

不動産投資のリスクとしては、住む人がいなくなり家賃が得られない空室リスクや、火事や地震などの災害で不動産を失うリスクなどがあります。購入後も安定して人が住んでくれるか、高値で売却できそうかなど、将来を見据える視点が必要な投資法です。

いつまでも変わらぬ輝き!金投資とは

金は変質しにくく黄金に輝く希少性の高い金属として、様々な装飾品の材料に使われてきました。また高い価値の象徴として貨幣の材料にもなっています。紙幣が一般的になった現代では金貨を見かけることはあまりありませんが、装飾品や工業部品の材料として身近に存在している金属です。長期的にみて価値の変動が激しい現金や相場の影響をすぐに受ける株式投資などと違って、金の価値は長い時間が経過しても変動しにくいという特徴があります。

自分の資産を安全な形で遺したいと考える人にとって金は魅力的な投資先なのです。金を購入するには現物を宝石商や商社などから現物購入するか、証券会社で先物取引する方法があります。景気が不安定になればなるほど金を求める人の数が増え、金の価格は高騰します。逆に景気が安定している時は別の投資に切り替えるため金を売る人が増え、価格が下落しやすくなります。こうしてできる金相場に投資をするのが金投資です。長期保有にも適した投資で、価値が大きく変動せず、国がたとえつぶれても価値がなくなることがない安全性が金投資の最大のメリットといえます。

インフレ時はもちろん、デフレ時にも価格が上がることもあり、景気に左右されず利益が出る可能性があるのも金投資の魅力の一つです。現物保有する場合には盗難のリスクがあるので、保管場所の確保や預ける場合の手数料などの問題もあります。

参考:『初心者は陥りがち!?やっていはいけない資産運用とは

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