クレジットカードの更新手続き

目次

有効期限の確認方法

クレジットカードは審査に通過した後、数年間の有効期限が設定されています。この有効期限を過ぎると、原則カードは失効して使えなくなってしまいます。そのため、クレジットカードの有効期限を確認しておくことは非常に大切なことなのです。有効期限はどんな種類のカードでも基本的には必ずカードの券面に記載されていますので、以下を参考に確認してみてください。

カードの券面に、通常は凹凸で刻印されたエンボス加工により記載されており、日本語では『有効期限』、英語では『GOOD THRU』『VALID THRU』と表示された後に書かれている数字が有効期限です。月/年の順で書かれているのが特徴で、カードの種類によっては加入年月も同様の記載方法で書かれているものも存在します。有効期限の記載例をあげると、例えば、12/08と記載されているのであれば2008年12月が有効期限ですし、07/20と記されているのであれば2020年7月が有効期限だということです。また、月と年の間がスラッシュではなく、ハイフンで区切られているものもありますが、いずれにしても意味するところは同様です。

クレジットカードに有効期限が設定されているのには、カード自体の物理的な老朽化以外に、防犯的な側面と定期的な再審査という理由があります。クレジットカードにはICチップが埋め込まれているものも多くありますが、年月が経ち、ICチップの表面が擦れなどによって劣化してくると、正常な読み取りができなくなってしまうことがあります。このほか、クレジットカードに関する犯罪を未然に防ぐためのカードには最新防犯機能を備えつけるようにしていますし、入会時の審査から数年が経過すると個人の状況も変わることが想定されます。このような理由がカードに有効期限を設定している理由なのですね。

※参考:『クレジットカードの有効期限について知っておきたいこと

基本更新手続きは不要

冒頭で、『有効期限を過ぎると原則カードは使えなくなる』というお話をしましたが、実際には有効期限が到来する前に自動的にカードが送られてきます。そのため、有効期限がもうすぐ到来するからといって、自分からカード会社に連絡しなくてもカードが使えなくなることはなく、新しいカードに情報は引き継がれて、そのまま使用を続けることができます。

更新に備え、カードの発行会社は有効期限到来を迎えるカードを保有している人を対象に、数か月前から事前に再審査などの必要な手続きを開始しています。新しいカードが到着するのは、有効期限のだいたい1か月前ほどで、郵便書留や本人限定受け取り郵便などで郵送されてきます。多くのカードは更新から新たな有効期限までを5年程度の期間に設定している場合がほとんどであるため、実質、クレジットカードは5年周期で定期更新をされるものだと考えておいていいと思います。

この段階で何も問題がなければ通常通りカードは自宅に郵送されてくることになるわけですが、なにかしらの問題がある場合には更新ができないケースも想定されます。また、新しいクレジットカードは有効期限とカード裏面右上辺りに表示されている数桁の数字であるセキュリティーコードのみが新しいものに変更され、券面表の中心に書かれているカード番号そのものは変更されないのが普通です。クレジットカードの支払いの中には、継続課金や、定期購読のように毎月一定額が決済されるような商品も存在します。そのため、更新とともにカード番号までが変わってしまうと、逐一カード番号の更新することになってしまいますので、カード番号はそのまま引き継がれるようになっているのです。

ちなみに、新しいカードが発行されたら古いカードは真っ二つに裁断します。これは防犯上の観点からも重要なことで、そのままゴミとして廃棄してしまうと、クレジットカード情報などをスキミングされる可能性があり、個人情報流出の危険性があります。通常はカード会社から古いカードの廃棄方法について案内がありますので、それに従って適切に処理するようにしてください。

※参考:『クレジットカードを解約する時に知っておきたい事柄とは

更新時の審査

クレジットカードが更新される場合には、自動的にその手続きが行われると同時に再審査が行われます。この再審査は、入会時の審査に比べると審査基準は低く設定されているため、余程のことがない限りは再審査に通らないということはないと考えて大丈夫です。例えば、再審査対象となっているカードでの支払いにおいて過去に延滞が継続してしまったことや、カードの利用中に債務整理などを行っているなどがなければ通常は問題なく通ります。あくまでの再審査の位置づけというのは、定期的な利用状況と信用情報のチェック的なものですので安心してください。入会時の審査として代表的な会社などへの在籍確認も、再審査で行うカード会社は少ないです。

ただし、いくらチェック的な位置付けだといっても、CICや日本信用情報機構などに代表される信用情報機関への問い合わせは行われます。つまり、過去の金融機関との取引は大方チェックされますので、審査対象になっているカードだけではなく、他のクレジットカードはもちろんのこと、ローンやキャッシングなどの利用履歴も審査対象になっているという点については意識しておきましょう。クレジットカードについての延滞はなくても、ローンやキャッシングで延滞が常習化しているような場合には要注意です。この再審査によって有効期限も変動することが多く、上では通常5年と紹介しましたが、審査の状況によってはこの期間よりも短い有効期限が設定されることも十分に考えられます。

※参考:『クレジットカードの適正な保有枚数は?複数枚を持つときの注意点と審査の通し方を解説!

更新できない理由は?

通常自動で送られてくる新しいカードが送られてこないという場合や、更新不可の通知がカード会社から届いたような場合には、再審査の段階で何かしら問題があったと考えられます。厳しくないといわれている再審査ではありますが、ここで基準に引っかかってしまうと更新を拒否されてしまうことがあるのです。その理由としてもっとも多く見られるのは、当該クレジットカード会社への支払い状況が極めて悪いケースです。

1度の延滞で再審査に通らないというケースは非常に稀ですが、延滞が常習化しているケースや複数回の延滞をしているような場合には要注意です。これらは支払い能力に問題ありと判断されても仕方がないですね。新規のカード申込みが多いような場合も同様で、手元資金がないからこそカードを次々に契約して支払いを先延ばしにしていると判断されてしまうことがあります。また、再審査の段階で当該カードによる延滞がある場合も非常に印象が悪いので、これは避けたいところです。過去に延滞がなかったとしても、審査段階で未払い金がある場合には、それだけで更新ができないこともありえますので、この点からもしっかりと有効期限はチェックしておきましょう。

このほか、他社のカードでの延滞やローン・キャッシングでの延滞が常習化しているようなケースも更新を拒否される可能性が高いです。更新時の再審査の内容でも紹介しましたが、審査の対象になっているのは当該カードの利用状況だけではなく、金融機関との取引全般であることを忘れてはいけません。これらはいずれもカードの利用状況や信用情報に傷がついているケースですが、逆に当該カードを全く使用していなかったという場合も更新拒否になることがあります。

クレジットカード会社のビジネスモデルを考えてもらえば分かりますが、年会費を除けば、カードが使用されて初めて手数料などとしてカード会社に利益が発生します。そのため、カードを全く使用しない顧客はカードそのものが不要だと判断され、更新が拒否されてしまうことがあるのです。通常は、有効期限内に1度でも使用したことがある場合には拒否されることはないものの、1度も使っていないという場合には更新ができないことも大いに考えられます。このようなことが多いのが年会費無料のカードで、顧客管理コストの割に利益が期待できないと判断されてしまうのが原因です。

更新の際に登録情報をチェックしよう

クレジットカードの更新がされないという場合に、意外と多いのが登録情報が間違っているというケースです。ここでいう登録情報とは、住所や電話番号、メールアドレスなどといったカード会社に登録している個人情報のことです。これはクレジットカード発行から更新までの間に引っ越しなどに伴って、住所が変更された場合などに多く見受けられるケースです。住所が変更されているのにもかかわらず、カード会社へ住所変更の手続きを届け出ていないと、更新時に新しいカードは古い住所に送られていってしまいます。そのため、この場合には見かけ上、更新拒否と勘違いしてしまうわけです。

もし、電話番号などが変わっていなかったり、メールアドレスなどが同じであれば、更新に際して正常に発行できなかった旨の連絡があるはずですが、これらの情報も変わっていると何も情報が受け取れないということになってしまいます。このようなことにならないように、更新の際にはしっかりと登録情報をチェックしておき、もし登録情報、特に住所の部分になんらかの誤りがある場合には自らカード会社に連絡を入れて訂正するようにしましょう。

ちなみに、カード会社によっては更新に際して必要事項を記入させるところもあるため、この手続きを行っていない場合も更新が正常にできないこともあります。このケースも審査に問題があるわけではなく、登録や手続きに問題があるケースですので、必要な対応はしっかりとできるようにカード会社からの連絡には必ず目を通すようにしましょう。

更新前に行った方がいいことは?

上記で、『カード番号は引き継がれる』と紹介しましたが、だからといって必ずしも定額決済がされるものの情報を更新しなくていいわけではありません。もっとも注意したいのが水道や光熱費などの公共料金の支払いです。これらの料金をクレジットカードで支払っているような場合には、カード番号は変わらなかったとしても有効期限が変わりますので、クレジットカードの情報変更が必要になってきます。

公共料金以外の定期購入であれば決済ができなかったとしてもそこまで焦る必要はありませんが、水道・光熱費などのライフラインにかかわるものの支払いが滞ってしまうと生活にダイレクトで影響を与えてしまいますので要注意です。支払いが滞っているのにも関わらず、気付かない場合には水道などを止められてしまうといった事態にもなりかねません。カードの更新が原因で、ここまでの大事になってしまったら大変です。このようなことがないように、更新がもうすぐくると分かっているのであれば、現在クレジットカードで支払っている公共料金を中心とした継続課金の内容を、直近のカード明細などを見ながらリストアップしておきましょう。

カードの更新が行われた後で、固定費の情報更新ができていないと気づいても、多くの場合にはカード明細も残っていなければすべての支払いを把握しているわけでもありませんので、事後的に情報の更新をするのはなかなか骨の折れる作業です。事前にリストアップしておくと、漏れや抜けがなく固定費の更新をすることができます。そのため、事前に固定費の内容をしっかりと把握しておくことがスムーズなカード更新に役立ちますので是非参考にしてみてください。

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