クレジットカードの仕組みなど基本的な知識を理解しよう

目次

クレジットカードは一人の実業家の想いから生まれた

現金を持ち歩かなくても支払いができる、コンパクトで便利なクレジットカードは、1950年にアメリカで誕生しました。
ニューヨークのある実業家がレストランに食事に行ったときに、財布を忘れたのがそのきっかけとされています。家族に連絡して財布は届けてもらったものの、家族を待っている間の恥ずかしさや情けなさから、持ち歩きが便利でお金を持っていなくても支払えるクレジットカードという事業を起こさせる原動力になったのです。

クレジットカード事業は、アメリカ経済が活発な時期とも重なったために大衆に広く受け入れられ、銀行や企業の参入とともに発展しました。日本に入ってきたのは1960年で、もともとはチケットのような紙製のものでした。それを1964年開催の東京オリンピックに向けて、日本のクレジットカード会社がカードをプラスチック製に作ったのです。このおかげで、カードの利便性はますます高まりました。

クレジットカードは、はじめは富裕層のステータスシンボルという扱いでした。しかし現在は、ポイントやサービスを活用することで、節約や有利な特典を受けるためのツールにもなっています。また複数の種類を持つことで、使えるサービスが増え、状況やライフスタイルに合わせて臨機応変に対応しやすくなります。

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基本を抑えよう!クレジットカードの仕組みとは

クレジットカードは、カード会社と提携している加盟店で使用できます。
お金のやり取りの仕組みとしては、カード利用者がクレジットカードで買い物をすると、カード会社がその店に対して利用者の代わりに代金を支払います。そして後日、カード利用者の金融機関の口座からお金が引き落とされカード会社へ入金される仕組みです。

このやりとりは、クレジットカードを契約している相手が、後日きちんとお金を支払ってくれるという信頼関係のもとに成り立っています。クレジットカードの「クレジット」が「信頼」という意味なのは、このような理由からです。そして信頼できる相手かどうかを確かめるために、クレジットカードを契約するには審査が行われることになります。

 

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クレジットカードの代金回収方法は?

クレジットカードを使った代金は、後日必ず支払わなければなりません。
カードの支払い方法としては、一括払い、分割払い、ボーナス一括払い、リボルビング払いなどの種類があります。カード会社や支払い方法によって、手数料の金額に違いがあります。

支払い方法の中で特殊なのはリボルビング払いですが、難しいものではありません。リボルビング払いは分割払いのようなイメージですが、利用者の支払い額に関わらず、月々一定の金額と利息をカード会社に支払います。支払い回数は分割払いとは違い決められていません。定額を支払い続けることで、金銭管理をしやすくなるのが利点です。支払い金額はカード会社が設定しているものと、自分で設定できるものがあります。

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カード会社は利用者の身分を保証する

カード会社の役割は、カードの利用者が加盟店で支払う代金を建て替える役割と、利用者にお金を請求することが最も大きなものです。加盟店であれば、海外でも現金を使わずに支払いができる利点は、店と利用者の間にカード会社が入って調整をしているからです。

カード会社は、カード利用者の身分を保証します。クレジットカードが支払いだけでなく身分証明書にもなるのは、カード会社が利用者の保証人の役割を果たしているのです。そして後払い方式は、万一利用者の支払いが遅れた場合の催促などの手間は、すべてカード会社が請け負うということです。カード会社にこのような役割があるため、利用者と加盟店の双方が安心してクレジットカードの取引ができます。

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カード会社は手数料で利益を生む

クレジットカード会社は、カード事業で収益を得ています。その収益はどこから入るのかというと、その多くはカード利用者が支払う手数料や、カード会社と提携している加盟店からの手数料です。
企業はカード会社の加盟店になることで、カードを所持している人を集客できるというメリットがあります。そのメリットの見返りとして、カードが使われた場合に手数料をカード会社に支払うのです。

支払うといっても、正確にはカード会社がカードの利用者の代金を支払うときに、手数料を引いた額を加盟店に払います。手数料はカード会社の儲けとなり、そのうちの何割かがカード利用者にはポイントなどのサービスとして還元されます。

 

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何かと便利なクレジットカード

クレジットカードは、そもそもの後払いシステムが便利ですが、利便性はまだまだたくさんあります。

例えば、オプションとして保険が付いているカードがあります。国内保険や海外保険などの種類があり、旅行中にケガなどで病院に行かなければならなかったり、入院したりした場合に、その金額を補償してくれるなどのサービスがあります。海外旅行では、紛失や盗難についての補償が頼もしい味方になってくれます。

旅行以外にも、ショッピングやレジャーに関しての補償などもあるので、自分に適したサービス内容が付帯されているカードを選ぶと良いでしょう。クレジットカードにはポイントが付くサービスが多いので、毎月必ず支払う光熱費などの公共料金の支払いを併用することでポイントを貯めやすくなります。自動で支払うことができるので手間もかからず便利ですね。

さらにクレジットカードはオンラインサービスと相性が良いのも大きなメリットです。通信販売などの支払いもスピーディーで、支払いの履歴も専用画面で見られます。オンライン上でのみ受けられるポイント付加といった特典もあり、通信販売を利用する機会が多い方は、よく利用するショップが加盟しているカードを持てば何かとお得になります。

 

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計画的な利用と返済が肝心

クレジットカードは、後払いシステムにより手持ちの金額よりも大きな買い物をするのが簡単です。だからこそ、利用や返済は計画的に行わなければ、思った以上に返さなければならない金額が多くなることになりかねません。

カードの返済で確実なのは、1回払いですぐに返してしまうことです。1回払いでは手数料はかからないため、1番良い支払い方法でしょう。しかし、支出が少ないのならそれで済みますが、そうはいかない状況もあります。支払い方法は変更できるので、支出の金額によって分割やリボルビング払いなどを適時選択していきましょう。そして明細書の定期的な確認や、別の支払い方法への検討もまめに行うことも大切です。それが億劫だと感じるようなら、使用限度額を下げて少額利用にとどめるという方法もあります。限度額を上げるのには審査が必要ですが、下げるのには必要ありません。

クレジットカードは、付帯するサービスも含めて、うまく使えば手放せなくなるほど便利なものです。しかし、そのメリットを返済の計画性のなさで台無しにしてしまっては元も子もありません。少し気をつけるだけでそのようなことは避けられます。計画的な利用と返済を心掛けて、クレジットカードを存分に活用しましょう。

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