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クレジットカードの「キャッシング」と「ショッピング」とはどんな機能?2つの機能の違いは?

クレジットカードでもお金を借りられることを知っていますか。これを「キャッシング」といい、クレジットカードを使って商品などの代金を支払うことは「ショッピング」といいます。これらは共にクレジットカードの機能です。そして、2つの機能には以下のような相違があります。

クレジットカードでの「ショッピング」

まず、ショッピング機能とは、利用者が買い物などをした際に、クレジットカード会社が、利用者がお買い物をしたお店へ利用者の代わりに代金を支払う機能のことです。後日、カード会社は利用者へ買い物代金を請求します。これに対して、キャッシング機能とは、銀行などからお金を借りるのとは違い、土地や保証人といった担保をつける必要なく金融機関からお金を借りることができる機能のことです。

ショッピング機能は基本的に18歳以上から利用することができますが、キャッシング機能は多くの場合20歳以上でなければ利用することができません。これは、未成年者が単独でお金を借りることは民法上認められていないためです。しかし、高校を卒業してすぐに親元を離れて自立して働く人もいることから、親権者の同意さえ得ることができれば、クレジットカードを作ってショッピング機能を利用することは認められています。

クレジットカードキャッシングはスピーディーでお手軽な方法!

キャッシング機能とはお金を借りることですが、クレジットカードでのキャッシングには消費者金融や銀行などでお金を借りるのとは異なる点がありますクレジットカードのキャッシング機能とは、キャッシングディスペンサーやATMからお金を引き出して借りることができるサービスです。お金を引き出せる場所は、コンビニエンスストアに設置されているATMやカード会社と提携している銀行と支店などのキャッシングディスペンサー・ATMとなるので、消費者金融などで借りるよりも気軽にお金を借りることができます。

さらに、消費者金融などでは申込みから審査、融資までにかかる時間は最短でも30分前後であるのに対し、クレジットカードでのキャッシングはクレジットカードの申し込みの際に審査が既に済まされているため、急にお金が必要になった場合でもすぐに引き出すことが可能です。

ですから、急に冠婚葬祭へ出席することになり、御祝儀やお供えの準備が必要になった場合や、思わぬけがで要した治療費など、まとまった金額が必要なのに手元や銀行口座にお金がないという場合に利便性の高いキャッシング方法といえます。

ただし、キャッシングできる上限額は消費者金融や銀行よりも低く設定されているので注意です。借りたお金は後日、一括や分割で返済することができますが、金利や手数料がつくことに気をつけましょう。

また、キャッシング機能付きのクレジットカードを利用するには審査を通過しなければなりません。既に持っているクレジットカードにキャッシング枠が付いていない場合は、カード会社へ申し込むことでキャッシング機能をつけることが可能です。

キャッシング枠を設けるよう、申し込む際にも審査は行われます。審査の結果により、借りることのできる金額の上限や金利などが決まるのです。審査に落ちるとキャッシング機能は使えず、ショッピング機能のみを利用できることになります。反対に、キャッシング機能を外すことも可能です。キャッシング機能は気軽に利用することができますが、気をつけたい点がいくつかあります。

キャッシングの際には「利用枠」に気をつけよう

クレジットカードを利用できる金額には上限があり、これを「利用枠」といいます。利用枠にはショッピング枠とキャッシング枠とがあり、キャッシングの利用枠は自動的にショッピング枠よりも低く設定されるのです。これを理解するために、ショッピング枠とキャッシング枠との関係を説明しましょう。

まず、ショッピング枠とは、クレジットカードを取得する際に設定される「クレジットカードを利用して決済ができる限度額」のことを意味します。限度額内の利用であれば、繰り返しカードを利用してお買い物などの支払いに使うことが可能です。延滞などせずにきちんとクレジットカード利用分のお金を支払っていれば、ショッピング枠は数年後に増えることもあります。

次に、キャッシング枠とは、「お金を借りることのできる限度額」のことです。キャッシングを利用できる上限額はショッピングの上限額よりも低く設定されています。そして、キャッシング枠とショッピング枠は別々のものではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠があるのです。

例えば、ショッピング枠が80万円、キャッシング枠が30万円と設定された場合に、60万円分のショッピングをすると、キャッシングで利用できるのは残り20万円までとなることを意味しています。反対に、キャッシングで30万円利用すればショッピングは残り50万円までしか利用できません。

ショッピング枠はカード会社によって引き上げられることはありますが、キャッシング枠はそのままです。しかしながら、キャッシング枠はカード会社の設定している最高額の範囲内であれば、自分で設定することができます。クレジットカードが発行された後でも申込みの手続きをすれば引き上げてもらうことも可能ですが、審査の結果次第では逆に引き下げられてしまうこともあるので注意が必要です。

さらに、法律によって、総キャッシング額の上限が定められており、年収の3分の1までしか借りられません。いくつかのクレジットカードでキャッシングをしたとしても、それぞれのカードのキャッシング額ではなく、全てのカードでのキャッシング総額が年収の3分の1の額までと制限されているのです。このように、クレジットカードのキャッシングには借り入れのできる上限が設けられています。

キャッシングの際に忘れがちな「金利」もチェック!

金利」とは、キャッシングの返済時に支払う利息のことです。通常、ショッピングで一括払いを選択すると利息は付きませんが、キャッシングだと一括でも利息がつきます。

キャッシングの金利はカードによって変わりますが、利息制限法によって一定以上の金利を付することができないと定められているので、これを参考にすると良いでしょう。具体的には、キャッシングの金額が10万円未満の場合は年20%まで、10万円以上100万円未満の場合は年18%まで、100万円以上の場合は年15%までの金利となっています。

通常、銀行や消費者金融でお金を借り入れる場合には担保や保証人を付けなければなりません。これは、お金を借りた人が万が一、返済してくれないときに担保から貸したお金の分を回収するためです。しかし、クレジットカードでのキャッシングはすぐに借りられ、担保などをつける必要はありません。その代わりに、大方のキャッシング金利は銀行や消費者金融よりも高めの15%~18%となっている場合が多いです。

例外的に、ゴールドカード会員であれば返済をしてくれる信頼が一般のカード会員よりも高いため、金利が低く設定されることがあります。また、カードによっては最初から金利を低めに設定されている場合もありますので、利用中のカードの金利を確認してからキャッシングは利用するようにしましょう。

金利は1年間借りた場合の利息計算で付されますが、キャッシングを返済していくときは年利に基づき、1日単位で計算されます。つまり、返済する際には1日でも早く返済した方が支払う金利は少なくて済むことになるのです。裏を返せば、カードローンは急な出費に便利なお金の借り方といえるため、返済は長引かせないのが金利を安く済ませるポイントになります。

キャッシングの返済は、特別な手続きをしなければ、基本的にはショッピング代金の支払いと同様に銀行口座から翌月または翌々月などに引き落とされるシステムです。金利の計算は借りた日から返済をする日までで計算されるので、借りるタイミングや返済の方法を工夫することで支払う金利を節約することができます。

キャッシングにかかる「手数料」とは?

金利の次に気をつけたいのが「手数料」です。実は、消費者金融のカードでキャッシングをする場合、多くは自社ATMを利用すれば手数料がかかりません。しかしながら、クレジットカードでのキャッシングをする際には、ATMやキャッシングディスペンサーを利用する時に手数料が発生することが多いです。

コンビニに設置されているATMからクレジットカードのキャッシングを利用する場合、たいていの場合は借りる時だけではなく、返済の時にも手数料を払う必要があります。ATM手数料の金額は借りたお金の額によっても異なりますし、利用しているカードによっても変わるので、コンビニでキャッシングをする前には手数料を確認してから借り入れるようにしましょう。

キャッシングをよく利用するという方の場合は、ATM手数料が無料でキャッシングを利用できるカードもありますので、使うカードを選んでから利用するというのも賢い利用方法です。また、インターネットバンキングを利用されている方の場合はオンラインからの返済に対応しているカード会社もあり、手数料が無料となる場合もあります。

海外旅行の際に現地のATMからキャッシングを利用して外貨を得るようにすると、手数料を安く抑えることが可能です。クレジットカードを利用したキャッシングは海外からでも利用することができます。海外からキャッシングを行う場合、手数料は両替よりも安く設定されている場合が多く、さらに為替レート次第では国内で両替をしていくよりもお得に外貨を手に入れることができるのです。

ただし、海外からキャッシングを利用する場合には金利が高く設定されている場合が多いので、帰国したらすぐに返済を行うようにする、翌月一括払いに設定しておくなどの工夫をする必要があります。また、カードによっては海外キャッシングの場合のみ、「リボルビング払い」での返済に設定されている場合がありますので、事前に契約内容を確認してから利用するようにしましょう。

キャッシングで借りたお金の返し方

返済方法には大きく、一括の1回払いとリボルビング払いの2つがあります。

まず、1回払いは借りたお金全額と、それに金利を付した金額を一括で支払う返済方法です。1回払いは特に何も手続きをしなければ、クレジットカードを登録している口座から自動的に引き落とされることになります。返済の期日は借りた翌月や翌々月など、利用しているカードの契約内容によって異なりますので確認しましょう。

次に、リボルビング払いは毎月の返済上限金額を決めておき、キャッシングで借りた金額を全額支払い切るまで返済し続ける返済方法です。リボルビング払いは月々の借り入れた金額に関係なく毎月同じ金額を支払っていくので、無理をせずに返済していくことができます。

1回払いで返済すると選択した後でもリボルビング払いに変更することも可能です。したがって、急にお金が必要になったとしても支払期日までに一括で支払えそうにない場合にはリボルビング払いに切り替え、少しずつ返済していくこともできます。ただし、リボルビング払いは計画的に利用しなければ思わぬ損をしてしまうので注意が必要です。まず、毎月の返済額が一定になり、新たに借り入れをしても返済期間が延びるだけだと安心してしまう人が多いのですが、返済期間が延びた分だけ支払うべき手数料も増えています。

次に、いくら借り入れをして、いつ返済しきれるのかをこまめに把握しておかなければ金銭感覚が鈍り、キャッシングを繰り返した結果、返済しきれない額のお金を借り入れていたということもあるのです。したがって、リボルビング払いを利用する場合には毎月きちんと返済額と残高を確認し、計画的に、かつ早めに支払いを済ませてしまうことが重要となってきます。

リボルビング払いでの返済の場合にできる限り早く返済する方法として、経済的に余裕のある時に多めに返済をする「繰り上げ返済」や、一気に返済をしてしまう「一括返済」を利用しましょう。ATMから行う場合には手数料はかかってしまいますが、これらの返済方法により金利を節約することが可能なのです。

キャッシングでお金を借りる流れ

クレジットカードを利用したキャッシングを利用するには、コンビニなどに設置されているATM・キャッシュディスペンサーを利用する方法と、インターネットから行う方法とがあります。

ATMでのキャッシング

まず、ATMでキャッシングをする場合、銀行口座から現金を引き出すのと同様にクレジットカードをATMに挿入し、画面に表示されるメニューの中から「お引き出し」を選択しましょう。次に、必ずクレジットカードの暗証番号を入力しなければなりません。これは、カードを申し込んだ際に利用者が任意で決める4桁の数字のことです。

暗証番号が一致したら、借入金額を入力する画面に移りますので任意の金額を入力します。次に、弁済方法として「キャッシング」にするか「カードローン」にするかを選ぶよう求められますので、お好きな方を選択してください。

キャッシングであれば基本的には翌月の一括弁済になり、カードローンにすると基本的に分割弁済、あるいはリボルビング払いとなりますので気をつけましょう。確認画面で借入額、弁済方法を確認します。お金と利用明細、クレジットカードを受け取れば終了です。

インターネッとでのキャッシング

最近では、インターネットを利用する方法もあります。ネットを通じてキャッシングをすると、手数料が発生しないという利点があるため、極力手数料を節約したいという方におすすめの方法です。ただし、個人情報が漏えいする恐れもありますのでセキュリティが万全な環境で利用するようにしましょう。

オンラインでのキャッシングを利用するにはまず、クレジットカード会社の会員用サイトへログインし、メニューから「キャッシング」を選択します。本人確認のために再度IDとパスワードを入力するよう求められるので再度入力しましょう。次に、借り入れたい金額を入力し、返済方法を選択します。

振込先であるクレジットカードの登録口座番号や、借入金額、本人情報などの確認画面が出てきますので、間違いがないか確認をして承諾をしてください。手続きが済むと、確認した口座に直接借入金額が振り込まれます。

クレジットカードでキャッシングをすることの良い点3つ

急な出費の際に簡単に借り入れできる

キャッシングをクレジットカードで行うことの一番のメリットは、急な出費の際に簡単に借り入れをすることができることです。近年では、誰でも1枚はクレジットカードを持っています。持っていなかったとしても入会は難しくなく、即日で入会することも可能です。また、コンビニATMから時間をかけずに手続きをすることができるため、消費者金融などに比べて、容易にお金を借り入れることができます。つまり、クレジットカードによるキャッシングは最も身近な借り入れ方法といえるのです。

借入に対しポイントが付与される

2つ目のメリットとして、キャッシングで借りたお金に対してもクレジットカード会社のポイントが付与されることが挙げられます。各カード会社はキャッシングの利用に対してショッピングよりもポイントを獲得しやすいシステムを用意していたり、まとまったポイントをプレゼントしたりするキャンペーンを用意していることが多いです。ポイントを貯めている方にとっては嬉しい特典といえます。

海外では両替より安く済む

そして3つ目が、海外への旅行や出張の際には、国内で両替をするよりもお得に外貨を手にすることが可能な点です。国内外で両替を行うよりも手数料が安く設定されている場合が多いので、両替の手間を省いて現地で必要な分の現金を手に入れる方がメリットはあります。手間を省けるだけではなく、旅行中に大金を持ち歩かずに済むので盗難などのリスクを減らすことも可能です。さらに、為替レート次第では手数料や金利もお得になることもあります。海外でも、空港や駅などに設置されているATMから借り入れが可能です。

クレジットカードでキャッシングをする際に気をつけたいこと3つ

便利で簡単なクレジットカードキャッシングですが、利用にあたっては注意しておきたいこともあります。

1つ目は、銀行口座からの引き出しを行う感覚で借り入れを繰り返してはいけないということです。身近に利用できるがゆえにお金を借りているという感覚が薄れてしまい、際限なく借り入れを繰り返した結果、多額の借金を背負うことになる場合もあります。あくまでも、キャッシングは急にお金が必要になった場合にのみ利用するように心がけましょう。

2つ目は、リボルビング払いを選択した場合には、計画的に管理しながら返済をするようにするということです。リボルビング払いは毎月の返済額が一定になるので、無理なく返済をすることができるのが特徴です。しかし、返済が長引けば長引くほど金利も増えていくこととなり、いつまでも返済が終わらなくなってしまうリスクもあります。リボルビング払いにした際には、毎月の返済額と支払い残高をこまめに確認するようにし、計画的に返済を行うようにしましょう。余裕のある時には繰り上げ返済や一括返済を利用して金利を節約するようにします。

そして3つ目として、キャッシング枠を利用すると、利用した分だけショッピング枠が利用できなくなることを頭に入れて利用するようにしましょう。キャッシング枠はショッピング枠の中に設定されており、かつ、上限額は低くなっています。そして、複数のカードで借り入れを行っても、借り入れ総額は年収の3分の1までに制限されていますので、借り過ぎには注意しましょう。

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