ファミリーカードは家族が持てるカード

クレジットカードには、ファミリーカードや家族カードと呼ばれるカードがあります。メインカードを持っている家族のみが持てるカードで、家族がそれぞれ別々にメインカードを持つよりも得な点がいろいろとあります。家族カードについて基本的なことを知っているという人でも案外知らないことは多くあるので、この記事では基本的なことを押さえたうえで、一般的にあまり知られていない内容も取り上げて紹介します。

まず、家族カードは原則的にメインカードの持ち主の与信によって、持つことが可能かどうかという判断がされます。まったく審査がないわけではありませんが、ほとんどは家族カードを持つための条件が満たされているかどうかという点がチェックされる程度です。家族カードは、生計を共にしている家族など持てる人が限られているためです。メインカードを持つときのような収入面の審査がないため、収入がないもしくは少ない専業主婦や大学生などでも持つことが可能です。同居していなくても、自宅から離れて一人暮らしをしている大学生の子どもなどは、例外として家族カードを持つ対象にもなっています。

また、兄弟姉妹や義理の両親は家族カードの対象にはなりませんが、実の両親であれば家族カードの対象になります。ですから、極端な話をすればブラックリストに載ってしまった人の場合でも、家族のなかにメインカードを持てる人がいれば家族カードは持てるということになります。

ポイント1.支払いを分けることが可能なカードもある

複数のクレジットカード

家族カードで購入した分の支払いは、メインカードの支払い口座から引き落とすのが一般的です。複数のカードで買い物しても、その支払いがメインカードと同じ口座から引き落とされるため、明細も1つに集約されます。その点が家計管理のしやすさにつながるため、家族カードのメリットの一つによく挙げられますが、どんな家庭でもそれが便利というわけではないでしょう。ほとんど審査がなく家族それぞれが自分のカードを持てるのはうれしい反面、全員分の支払いがメインカードの口座に集中するのは困るという家庭もあるはずです。

特に、両親や子どもに安定した収入がある場合は、メインカードの持ち主にとっても家族カードの持ち主にとっても、自分の買い物は自分で管理したほうが良いというケースが多くなります。そのような場合は、家族カードでも支払い口座を分けられるものを選ぶのがおすすめです。例えば、三井住友VISAのゴールド以上のカードには、パーソナルアカウントタイプという機能が付いています。申し込めるのはメインカードの持ち主の配偶者、もしくは20歳以上の安定した収入がある子どもや両親です。それぞれがメインカードを持つよりも作りやすく、個々の口座で支払いの管理もできる点が便利です。

ポイント2.メインカードの持ち主はステータスアップに有利

家族カードは、持っていてもクレジットヒストリーが蓄積されませんが、その分メインカードの持ち主のステータスアップにはとても役立ちます。クレジットカードは持つ人のステータスの高さに応じて、グレードの高いカードを持つことが許されるようになります。グレードの高いクレジットカードは付帯の保険やサービスの内容も充実していますが、グレードの高いカードほど本人が希望しているだけでは持つことができません。クレジットカード会社から招待が来て初めて持つことが許されるからです。

つまり、グレードの高いカードを持つためには、クレジットカード会社にステータスの高さを認めてもらう必要があるということです。その点、家族カードを問題なく維持できるということは、それだけ資力があるということの証明になります。そのうえに、家族で使うことによって利用上限額も引き上げられます。メインカードの持ち主が1人で利用していたのではなかなか上がらないステータスも、家族で利用することで上がりやすくなるため、ステータスアップを考えているメインカードの持ち主にとっても家族カードを作ることは有利です。

ポイント3.マイルなどを貯める時に有効

クレジットカードでポイントやマイルを貯めている場合も、家族カードを作るのがおすすめです。ポイントにもマイルにも有効期限があり、ポイント交換はある程度ポイントが貯まってからしかできないということがほとんどです。また、マイルは有効期限が短いことから失効してしまうケースも少なくありません。その点、メインカードと同じ口座に家族全員の利用分が集中するタイプの家族カードであれば、家族の利用分も合算した金額にポイントやマイルが付くため、ポイントもマイルも貯まりやすくなります。

メインカードだけでは利用額が少なく、ポイントもマイルも貯まらず失効していたという人でも、家族カードを作ることで失効前に加算できる可能性が高まります。特に、家族がメインカードを別々に持って利用している場合は、それぞれのカードでポイントもマイルもギリギリで足りなくて失効しているケースが少なくありません。それをメインカードと家族カードという形に変えるだけで、失効していたポイントやマイルを活かせるようになります。

ライフスタイルと照らし合わせて検討してみよう

家族カードを持つことにはメリットがたくさんあります。しかし、どの家庭にとってもメリットになるかというと必ずしもそうではありません。夫婦がそれぞれ仕事を持っていて、それぞれの口座で買い物をしたいという場合には、家族カードではなく双方がメインカードを持つほうが良いこともあります。それぞれメインカードを持ちながら、家計管理用に家族カードを持つというパターンも考えられます。

一方、専業主婦や学生、収入の少ない子どもなどは、自分自身の資力ではクレジットカードの審査が通らないことも少なくありません。そのような人でもクレジットカードを持てるという点では、家族カードはとても便利です。その場合でも、クレジットカードを計画的に使えない家族にカードを持たせると、メインカードも使えなくなる事態になってしまいかねません。

家族カードを作ることがプラスに働くかどうかは、それぞれの家庭の家族関係やライフスタイルによっても大きく変わってきます。まずは、自分の家族が家族カードを持った場合と、メインカードを持った場合、どちらも持たなかった場合など、ケースごとのシミュレーションをしてみましょう。それぞれどのようなメリット、デメリットがあるかをしっかり見極めてから、ライフスタイルに合うカードを選ぶことが大事です。