クレジットカードの決済

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クレジットカード決済とは

クレジット(credit)とは、英語で「信用」「信頼」「掛売り」の意味で、クレジットカード決済とは掛売り(後払い)を可能にする支払い方法のことです。その際に用いられる名刺大のプラスチックカードをクレジットカードと呼んでいます。初期のカードでは裏面にある磁気ストライプに個人情報を記録していましたが、近年では集積回路が埋め込まれたICカードが一般的です。

クレジットカード決済では、商品やサービスの購入時に現金ではなくカードを提示するだけでよいことが利用者にとっての最大の特徴であり便利な点です。現金同様に使えるため「プラスチック・マネー」とも呼ばれます。実際の代金支払いはカード発行会社が代行して加盟店である店舗に支払い、月末などの締め日に一括してカード発行会社から利用者に対して請求されることになっています。

クレジットカード決済には様々なプランがあります。一般消費者向けの「個人カード」が発行されるプランと法人向けの「法人カード」プランがあります。法人カードは主に大企業における社員の接待費・出張費・消耗品購入費など経費決済用の「コーポレートカード」、福利厚生目的で法人や組合などの構成員に発行される「ビジネスカード」があります。

このようなクレジットカード決済システムは20世紀初頭にアメリカで生まれて、第二次世界大戦後に世界に普及しました。アメリカではクレジットカードを使用したときに発生する信用情報履歴は社会生活に不可欠な個人情報とされていて、それがクレジットカードの利用を促しています。また、盗難対策としても買い物の際に現金を持ち歩くよりも、少額決済にもクレジットカードが積極的に使う人が増えているようです。

日本では従来、一定金額(例えば、「カードの利用は一万円から」など)以上からの利用を要求する店舗も少なくなく、クレジットカードを少額決済に使う習慣はあまり見られませんでした。しかし、今ではスーパーやコンビニでの日用品の購入であっても積極的にクレジットカードが使われるようになってきています。

クレジットカード決済の仕組み

クレジットカード決済を利用するには、まずカード発行会社への会員登録が必要です。発行会社は申請者の与信情報を照会し、条件を満たせば承認されカードが発行されます。この際、クレジットヒストリーと呼ばれる、過去の返済状況履歴が審査の基準となります。

実際のカード決済は以下の10ステップで行われます。取引情報は、a.カード利用者、b.カード加盟店、c.カード加盟店管理会社、d.情報処理センター、e.カード発行会社の5つの主体の間でやりとりが発生します。なお、以下の説明では簡略化のために具体的なモノも無形のサービスも「商品」と呼ぶことにします。

まず、[1]カード加盟店はカード利用者に対して、商品を提供します。その対価として、[2]カード利用者はカード加盟店に対して、利用した商品の対価の支払いの際にクレジットカードを提示します。それを受けて、[3]カード加盟店はカード発行会社に対して、カード利用者の信用照会を行います。承認が得られれば店内での会計は完了します。

次に、[4]カード加盟店は加盟店管理会社に対して、商品代金伝票を回送します。数日後に、[5]加盟店管理会社はカード加盟店に対して、手数料(加盟店手数料)を差し引いた金額を数日以内に一括して支払います。お店にはこの時点で商品対価が支払われます。

ここからは、利用者への請求処理になります。[6]加盟店管理会社は情報処理センターに対して、取引情報を回送し、[7]情報処理センターはカード発行会社に対して、取引情報を回送します。その情報を元に、支払い方法に応じて月額が算出され、[8]カード発行会社はカード利用者に対して、手数料を上乗せした金額で商品代金を請求します。

請求書が送付され、[9]カード利用者はカード発行会社に対して、商品代金を支払います。その後、[10]カード発行会社は加盟店管理会社に対して、商品代金から手数料(カード利用者紹介手数料)を差し引いた金額を支払います。以上がクレジット決済の具体的な仕組みです。

※参考:『初めてクレジットカードを作る方へおさえておきたいポイントとおすすめのカード5選

クレジットカード決済のメリット1.手持ちのお金がなくても買い物ができる

クレジットカードさえあれば、限度額の範囲内で自由に商品・サービスの購入が可能です。給与所得者の場合、給料日は月末など決められているのが一般的です。そうなると、現金決済のみで消費活動を行う場合、給料日直前には現金支出が困難になることがあります。

そのような時に予想外の出費や病気・ケガなどが重なった場合、現金が無いという理由で社会生活が立ちいかなくなる場合も想定されます。クレジットカードはそのような場合の家計リスク管理に役立ちます。近年、日本でもクレジットカード決済が利用が可能なところが増えました。例えば、通院費や家賃やタクシー代など。深夜帰宅の際のタクシー料金もクレジットカードがあれば、財布の中身を心配する必要がありません。

クレジットカードがその威力を最も発揮するのは海外旅行です。カードがあれば、外貨に交換する必要がなく、交換手数料も不要。とは言え、商品購入時の外貨表示価格とカード決済時の円建て価格は、ひと月ほどズレて決定します。その間に為替変動で円安になっていれば差損が発生するリスクは確かにあります。ただ、それを考慮に入れたとしても、現金を持ち歩く必要がない心理的な安心感は、楽しい旅行にとって代えがたいものがあります。

※参考:『海外旅行で使えるおすすめのクレジットカード

クレジットカード決済のメリット2.ネットで支払が完了するので料金支払いが楽!

ネット通販やネットオークションの利用者が急増しています。その際、代表的な決済方法のひとつがクレジットカード決済です。旧来の銀行・郵便局での振込による送金や料金代引き・着払と比べると現金を介さないので手軽で安全です。また、カード発行会社が提供するインターネットのポータルサイトからログインすれば、クレジットカードの取引履歴が24時間いつでも参照できます。

実際のところ、ネット取引ではログインIDとパスワードを覚えておけば、プラスチックのカード自体も不要です。カードという個人情報が記載された「モノ」を使わないので、盗難の心配もなく、紛失の際の煩わしい手続きも不要です。ネット上でのクレジットカード決済は、セキュリティー面では究極の決済方法と言えます。

さらに、ネット利用のクレジット決済では、承認が下りれば即座に決済が完了します。ゲームやアプリケーションまたはデジタル書籍等を購入した場合、買ってすぐに使えるこのスピード感は現金決済では実現不可能です。

クレジットカード決済のメリット3.支払タイミングが選べる!

現金が不要なことに加えて、決済方法の選択肢が豊富なのもクレジットカードの大きなメリットです。ご自分の収入タイプに応じて細かく設定が可能です。具体的には以下のような選択肢があります。「一括払い」は、購入金額を一回で支払います。日用品や少額決済でよく用いられます。なお、一部の米国系クレジットカードは一括払いとなっています。

「分割払い」は、購入金額を数回に分割して支払います。高額商品購入などでよく用いられます。なお、分割回数2回までは手数料無料が一般的です。「リボルビング払い」は、商品購入代金に連動させず、残債総額に対して毎月一定額を支払います。通称「リボ払い」と呼びます。毎月の支払額がその月の商品の購入額に左右されないので、月ごとの支出を抑えることができる反面、支払回数は増加しますので注意が必要です。返済額を自由に設定可能なフレックス払いもリボ払いの一種です。

「ボーナス払い」は、ボーナス支給時期に合わせて集中して支払います。ボーナス一括払い、ボーナス2回払いなどがあります。「前払い方式」はプリペイド方式のクレジットカードで、海外旅行用やネット決済用にシェアを伸ばしてきているようです。

※参考:『クレジットカードの分割払いまとめ

クレジットカード決済のメリット4.ポイントが貯められる

ポイント制度は現代の消費生活の重要な一部となっています。各社各様のポイント制度を掲げ、独自にポイントカードを発行しています。おかげで財布の中がカードでいっぱいになってしまい、利用者としては食傷気味になるときもありますね。

クレジットカード利用にももちろんポイントが貯まります。ただし、カード発行会社やカードの種類でポイント還元率が異なるので、利用スタイルをもとにして比較サイトなどで自分に合ったカードを十分検討する必要があります。さらに誕生月などのキャンペーン期間にも注意を払いましょう。この期間にはポイント還元率がアップしたり、利用金額に応じて様々なプレゼントがもらえたりします。

更にお得なポイント活用法は相互交換制度です。本来別の制度である他社のポイントを相互に交換できるシステムです。例えば、航空会社系カードのマイレージを他社ポイントとして交換して商品購入に役立てたり、その逆にポイントをマイレージに交換して航空券を手に入れたりすることができます。

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