これから利用するクレジットカードを選ぶのであれば、重視する比較ポイントを絞って自分にぴったりのクレジットカードを選ぶようにしましょう。クレジットカード選びの際にチェックしたいポイントの中で、多くの人が見落としがちなのが、カードに付加されている補償の違いです。いざというときに大きな助けになってくれる補償ですから、しっかりと比べるようにしましょう。この記事ではクレジットカードに付加されている補償について解説します。

ショッピング保険と紛失補償の違いとは?

クレジットカードに付加されている補償には、ショッピング保険と盗難補償の2種類があります。ショッピング保険とは、クレジットカードで購入した商品に発生したトラブルを補償するものです。ショッピング保険が付いている場合は、補償期間内であれば、使い始めた後で壊れた場合でも、プレゼントした物が壊れていた場合でも補償してもらえます。現金購入の場合では得られない手厚い補償内容ですから、ショッピング保険が付いているかどうかの確認は不可欠です。

それに対して盗難補償は、クレジットカードの紛失または盗難にあった際、カードの不正利用によって被った損害額を補償してくれる保険です。盗難補償はカードの発行会社やグレードなどに関係なく、100%自動的に付帯されているものです。特別な手続きをしなくても、クレジットカードを申し込むだけで付いてくる補償ですが、実際に補償を受けるためには手続きが必要です。ですから手続きの方法をあらかじめ覚えておきましょう。

ショッピング保険が適用になる商品とは?

ショッピング保険の補償対象は、クレジットカードで購入した商品です。クレジットカードを契約していても、現金で購入した商品は補償の対象にはなりません。また、クレジットカードで購入した商品であればほとんどが補償の対象となりますが、一部例外もあります。ですから、クレジットカードを契約する前に、ショッピング保険の対象になっていないものについて正しく理解しておきましょう。

まず、店への返品が利かない商品はショッピング保険が適用されません。不具合があった場合に交換返品が可能な商品であればほとんどの商品が対象になります。ただし、食料品は補償対象外です。食料品の購入時に不具合があった場合は、クレジットカード会社ではなく、購入した店舗と直接返品や交換の交渉をすることになります。また、食料品のビンなどを自分で壊した場合は交換返品の対象にはなりませんから、当然補償の対象とはなりません。

金券、車、美術品なども、購入後に破損した場合は補償の対象外です。ブランド物のバッグなどは高価でも補償の対象なのに、車や美術品は対象外というのは、一般カードでは購入が不可能なものだからです。他にもコンタクトレンズやメガネ、義歯など使う人が限られているものや、動植物なども対象外です。

クレジットカード紛失時の補償を受ける流れ

盗難補償はクレジットカードを契約したときに付帯してくる補償ですが、実際に補償を受けるためには手続きが必要です。紛失した場合でも盗難にあった場合でも補償の内容は同じですから、同じものとして手続きの仕方を覚えておきましょう。クレジットカードが悪用され被害が出ているかどうかがわかっていない段階でも、紛失したことや盗難にあったことがわかった時点で、なるべく早くクレジットカード会社に連絡を入れます。クレジットカード会社の緊急連絡先はいざというときわかるようにしておきましょう。

クレジットカード会社のコールセンターに電話を入れたら、その時点でクレジットカードが使えなくなります。カードの悪用による被害をできるだけ小さくするためです。ですから、紛失の連絡をした後でクレジットカードが見つかった場合には改めてコールセンターへ連絡しなければ使えるようにはなりません。利用をストップしたうえで調査がはじまり、この段階で書類の提出を求められるケースもあります。調査の結果悪用されたことがわかれば、被害額の補償が適用されます。

クレジットカードの紛失や盗難がわかったときには警察への届け出も必要です。盗難補償を受けるための条件のひとつになっているからです。警察に届けると受理番号を教えてもらえるので、クレジットカード会社に再度連絡を入れ、警察へ連絡した旨と受理番号を伝えます。クレジットカード会社への連絡だけでは盗難補償は受けられません。警察への届け出をして初めて補償の対象となるので忘れずに連絡するようにしましょう。

2つの補償が適用されないケースってあるの?

クレジットカードについている2つの補償ですが、適用されないケースもあるので、その点についても確実に理解しておくようにしましょう。まず、ショッピング保険は、風水害などの自然災害や乾燥や湿気などの自然環境による破損は対象外です。これらのケースは損害保険でカバーされる範囲のため、ショッピング保険の対象外になっているのです。また商品の運搬中の破損は、クレジットカード会社のショッピング保険ではなく、配送業者が保険で補償することになります。

また、いくらショッピング保険が付いているクレジットカードで購入した商品でも、不注意で壊した場合や故意に壊した場合は補償の対象外です。盗難補償についても、不注意や故意は補償の対象外になります。故意に紛失させた場合はもちろん、うっかりでも利用者がクレジットカードを公共交通機関の中に置き忘れた場合など、盗難の理由を自分で作っている場合は対象外になります。

さらに、詐欺や横領の被害にあった場合の損害額も、クレジットカード会社の補償対象外です。この場合は民事訴訟などによって損害額を取り戻すしかありません。

トラブルがあったらすぐにクレジットカード会社へ連絡を

クレジットカードについている2つの補償は、何が補償の対象になっているかよりも何が対象外になっているかを覚える方がわかりやすいかもしれません。ショッピング保険については、付加されている場合と付加されていない場合があるうえに、カードによって国内だけ、国外だけ、リボ払いの場合だけなど条件が決まっているケースもあります。補償される条件についてもしっかりと比較するようにしましょう。

また、クレジットカード自体が紛失した場合には、補償の対象であるかどうかに関わらず、できるだけ速やかにクレジットカード会社に連絡を入れることが大事です。補償の対象かどうかがわかり、次に取るべき行動もはっきりします。