ETCカードの選び方と賢い使い方

目次

ETCカードの目的と使い方

有料道路を利用する際に大変便利な「ETC。ETCの正式名称は、「Electronic Toll Collection System」と言います。そのETC専用レーンを通過するのに必要なのが、「ETCカード」。ETCカードとはETCシステムを利用するときに必要な専用のカードのことを言い、高速道路などの有料道路を利用する際の決済システムとして使用されています。

有料道路では、入口、または出口にて車を一時停車しスタッフに通行券と利用料金を支払わなくてはいけません。ところが有料道路が渋滞していると、その料金を支払う料金所までも長い列ができてしまい、ますます渋滞を悪化させてしまいます。そこで渋滞緩和と環境対策として考えられたのが、ETCシステムです。

ETCシステムの利用方法は、いたってシンプル。車にETC車載器を搭載してETCカードを挿入します。ETC専用のゲートを通過することによって、機器が自動でETCカードのデータを読み取って、その際かかった利用料金を決済してくれるのです。今までのように窓口で料金を支払う必要がなく、ほとんどノンストップでゲートを通過できるようになったために渋滞緩和効果が高く、また左ハンドルの人にとって通過が億劫だった料金所のわずらわしさがなくなるなど、ETCカードの利用メリットはたくさんあるのです。

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ETCカードの普及率。ETCカードがここまで普及した理由とは?

ETC車載器が導入されるようになってからその利用を飛躍的に後押ししたのは、高速道路の利用料金が大幅に減額される政策が実施されたことがきっかけでした。それはETC車載器を取り付けている車の有料道路利用に際して、距離に関係なく、土日祝日は利用料金が1,000円になるという内容だったのです。そのおかげでETCの取り付けやETCカードの申し込みが殺到して、ETC車載器が品不足になったり、ETCカードの申し込みから受け取りまでが通常より時間がかかったりもするようになりました。現在その政策は終了してしまいましたが、通過するだけで利用料金の決済ができてしまう便利さや、ETC割引が受けられることから利用者は増え続けているのが現状です。

ETC利用率について調べてみると、ETCの利用率は年々上昇し、現在は有料道路利用者の9割近くがETCを利用しています。ETC車載器を持っている方なら、ETCカードを持っているということになりますので、その普及率も年々上昇していると考えられます。ちなみにETCカードですがそれ単体で発行してもらうのではなく、クレジットカードに新規で加入するとき、もしくは現在使用しているクレジットカードに付帯しているETCカードを申し込みします。

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ETCカードの作り方。選ぶ時にチェックするポイントとは?

ETCカードはクレジットカードと同じように、後払いで利用料金をまとめて支払うシステムになっています。それなので基本的にクレジットカードを発行することができなければ、ETCカードも作ることができないのです。クレジットカードとETCカードは別であり、同じクレジットカード会社に申込みをした場合でも、クレジットカードとETCカードがそれぞれ作成されます。カードを作成するときは、クレジットカードを作るときに申し込みをするか、もしくは既に持っているクレジットカード会社が発行しているETCカードに申し込みします。ETCカードの利用料金はクレジットカードの利用料金とともに決済されます。既に複数枚クレジットカードを持っている方は、その持っているカード会社の中からETCカードを作るのか、もしくは新規でクレジットカード会社を探して、ETCカードの作成も一緒に依頼するかで悩むことと思います。ETCカードを選ぶときにポイントになってくる点がいくつかあり、年会費もその一つです。

クレジットカードには年会費無料で作成できるカードがいくつもありますが、実はETCカードに関しては年会費がかかるところが少なくありません。できることなら年会費を支払いたくないと考えて、年会費無料で作れるクレジットカード会社を選んだとしても、ETCカードに関しては年会費がかかるところもあるのです。年会費無料のETCカードを作っておけば、たとえ1年間で一度もETCカードを使わなかったとしても損をすることはありません。年会費がかかるETCカードでも、条件をクリアすれば翌年以降の年会費の支払いが免除されることがあります。年会費が無料になる条件もクレジットカード会社によって異なりますが、自分の利用状況を考えてみてクリアできそうもない条件であれば、他のETCカードを検討した方が良いかもしれません。

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条件に関係なく、ETCカードを作るだけで年会費が発生するカードもあります。ETCカードの年会費の相場ですが、500円から1,000円程度です。クレジットカード自体の年会費もかかり、加えてETCカードの年会費もかかってくるクレジット会社もありますので、負担が大きくなる可能性があります。しかし、年会費が無料であるに越したことはありませんが、それがあなたにとって最適なETCカードだとは限りません。なぜなら、有料道路の使い方によって変わってくるからです。有料道路の利用頻度が少ない方は、ETCカードの利用頻度も少ないと考えられますので、あえて年会費のかかるETCカードを作っても得になるとは限りません。

一方でクレジットカードを利用するときはポイントを貯めるために、ポイント還元率の高いクレジットカードを選んで使っている方が多いと思います。もちろん、ETCカードの利用でもポイントを貯めることができますので、たとえ年会費がかかってもETCカードを作った方がポイント還元率は高くなり、結果的に年会費を払ってもポイントで得になることもあります。ETCカードを作成するときに、年会費が無料でも発行手数料がかかるカードもあります。発行費用もクレジットカード会社によって異なりますが、できることなら発行費がかからないカードを選んだ方が負担を少なくできますね。

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ETCカードを作っても、結局使用頻度が少なく辞めてしまうケースもあるため、始めのうちは年会費も発行費用がかからないカードを作れば損をすることもありません。発行費用と同じく注意してもらいたいのがETCカードの更新費用です。クレジットカードには有効期限があり、有効期限が迫ってくると期限が延長された新しいカードが自宅に郵送されてきます。その際に更新費用がかかることはほとんどありませんが、ETCカードに関してはこの更新費用がかかるカードがあります。ETCカードを発行するときに発行費用がかかるカードがありますが、それは更新の際にも更新費用がかかってくるケースが多いのです。発行費用を支払えばずっとそのETCカードを無料で使用できるのではなく、毎回更新の度に費用を支払いますので年会費を支払っているのと負担はほとんど変わらないのです。

また、ETCカードを選ぶ時には、ポイントの貯まりやすさを基準にするとよいでしょう。クレジットカード会社には独自のポイント制度があり、利用状況に応じてポイントが付与されます。ETCカードもその親となるクレジットカードのポイント付与制度をそのまま利用することができますが、ETCカードの中にはETCの利用に際してポイントが付与されない条件をつけているカード会社もあります。これを知らずにETCカードを作成して使用してもクレジットポイントは付与されませんので、事前にポイントが付与されるのかどうかを確認しておきましょう。さらに、ポイント付与条件と付与率についても併せて調べておくことをおすすめします。

クレジットカード会社では、クレジットカードの利用に際して付与条件をつけています。ETCカードの利用時にポイント付与率が下がるところもあれば、上がるところもあります。ETCの利用頻度が高い方なら、ポイント付与率の高いETCカードを選んだ方がお得にポイントを貯めることができるのです。

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ETCカード利用時のさまざまな特典、メリットをご紹介

ETCカードを利用すると、さまざまな特典が受けられます。まずは有料道路利用料金の割引です。せっかくETCを車に積んでETCカードを作ったのですから、可能な限り受けられる割引を知って、お得にETCを使いこなしたいですよね。ETCカードを有名にしたのは土日祝日の利用料金が距離に関係なく一律1000円になると言うサービスでしたが、現在はそれが廃止されて利用料金が3割引になるサービスが受けられます。ただしこれは地方に限った話であり、首都高などはその対象となりません。平日の朝や夜に地方の有料道路を利用した場合も、割引サービスを受けられます。利用回数に応じて無料通行が受けられるため、通勤や仕事で同じルートを使われる方は時間帯を絞って有料道路を利用した方がお得になります。

ただしこの朝夕割引のサービスを受けるためには、事前にETCマイレージサービスへ登録することが条件になります。地方や都市部に関係なく、深夜の利用に関して受けられる割引サービスもあります。深夜割引のサービスは毎日実施しており、指定の時間帯にETCで有料道路を利用すると3割引の特典が受けられるのです。割引に関する条件や制度は変更の可能性もありますので、有料道路の利用頻度が多い方はこまめに割引情報や条件を確認しておくことをおすすめします。

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ETCを利用することで渋滞緩和、環境問題にも貢献できるようになります。ETCが普及する前は料金所にてお金を支払っていましたので、一台あたりの料金精算にも時間がかかってしまったのです。それが渋滞を招く、渋滞を悪化させる要因でもありました。ETCを取り付けて専用ゲートを通れば、自動的に決済してくれますのでほとんど止まらずにゲートを通過できるようになり、渋滞解消に効果があるのです。

また渋滞で止まっているときに排気ガスを排出していますが、渋滞が緩和されれば排気ガスの排出量も減らせますので環境にも優しいのです。ETCの割引特典は、ETCカードの種類に関係なく受けることができるものですので、カードの種類によってサービス内容に差が出るようなことはありません。そうなるとどこでETCカードを作ってもそう大差はないと考えてしまうかもしれません。しかしETCカードによって年会費や発行費、更新費用のかかるカードがあったり、ETCカードの種類によってポイント付与率が変わってきたりします。

ETCカードを作ることでETC利用時に得をすることに変わりはありませんが、カードの種類によってはカードを作る際や維持をするのに費用負担が大きくなることがあります。その点もよく考えてできるだけ負担が少なく、お得に利用できるETCカードを選ぶようにしましょう。

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ETCカード利用で貯まるポイントとその上手な貯め方

ETCカードを使うと二つのポイントを貯めることができます。一つはETCのマイレージポイントです。飛行機を利用するとその利用マイル数に応じてマイルがたまり、貯まったマイルを無料航空券に変えることができるサービスがありますが、それと似ています。ETCを利用した時の高速道路の通行料金の金額に応じてマイルが貯まる仕組みになっています。そのポイントをETC利用時の無料通行分として利用できるのです。

このETCマイレージサービスは、どのクレジットカードでETCカードを作成しても等しく受けられるサービスになります。ただしこのETCマイレージサービスは事前登録しなければ、ポイントが付与されませんので注意が必要です。ETCカードを作成すると自動的にマイレージポイントがたまるのではなく、ETCマイレージサービスの事務局ウェブサイトより、新規登録手続きを行う必要があるのです。ETCマイレージサービスに新規登録すると、その後のETC利用からポイントが付与されるようになります。また併せてETCの利用履歴やポイント還元率についても確認することができます。ETCでの有料道路利用頻度が高い方は、マイレージも貯まりやすいと思いますので新規登録しておくことをおすすめします。

ETC利用で、クレジットカードのポイントも貯めることができます。ETCカードを作るときは親となるクレジットカードを作成してから、ETCカードを作ります。クレジットカードにはそれぞれポイント付与システムがありますが、ETCを利用した時でも利用金額に応じてポイントが付与されるようになります。ただしポイントの付与条件は、クレジットカード会社によって異なります。ETC利用時にはポイントが付与されない、ポイントが減額される、ポイントが増えるなどそれぞれ条件が異なります。きちんとポイント付与率と条件を確認してからETCカードを作成し使用した方が、よりポイントを多く貯められるようになります。クレジット利用に応じて付与されたポイントの使い方に関しては、それぞれのクレジットカード会社の規定に従ってください。たとえばクレジットポイントを好きな商品に交換できる、ネットショッピングの支払い時に使用できる、クレジットカードの利用支払いに充当できるなど、使い方はそれぞれ異なります。

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クレジットカードを作らなくても発行できるETCカード

クレジットカードは、現金を持たなくても支払決済ができ、とても便利に使えます。しかしそういったクレジット決済が好きではない、事情によりクレジットカードを作ることができない場合もあります。クレジットカードを持っていなくても、有料道路を利用するならETCカードを持っていた方が何かと便利です。

クレジット機能を使いたくない、クレジットカードが作れない方でもクレジット機能を持たないETCカードを作ることができます。クレジット機能を持っていませんのでクレジットカード会社の審査も必要なく、今までクレジットカード会社からの審査に落ちた方でもETCカードを持つことができるのです。ただし作成時の条件として、デポジットと呼ばれる前入金が必要になります。ちなみにデポジットの金額ですが、ETCの利用状況に応じて決まります。このデポジットですが、あくまでも保証金という意味が強く、それを高速道路の利用料金として使うことはできず、銀行口座から利用料金が引き落としされます。さらには年会費も別途でかかってしまいますし、デポジットを入金するときの手数料も利用者側の負担となってしまいます。

普通にクレジットカードを作ってETCカードを作るよりも維持費はかかってしまうので、クレジットカードを作成することができるのなら、クレジットカードの付帯となるETCカードを作った方がお得にETCを利用できるのです。クレジットカードならデポジットも必要ありませんし、年会費や発行費用のかからないカードを選べば維持費も安くすることができます。またETCカードの利用に応じてポイントも貯まりますのでお得です。

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ETCカードの審査基準について

ETCカードを作成するときは、クレジットカードに申し込みをして審査に通る必要があります。ETCカードに関してもクレジットカードの審査が通らないと作成できませんので、審査の条件はクレジットカードの申し込み審査とほぼ同じになります。最近はパートやアルバイトの方でもクレジットカードを作成できるケースが多いのですが、審査に落ちることもあります。審査に通らない例としては、過去にクレジットカードや携帯電話利用料金の未払いがあった、借金の返済が滞ったなどの履歴を持っている方です。こういった履歴がクレジット情報に掲載されてしまうと、クレジットカードやETCカードの審査に落ちる要因となってしまいます。

審査の基準は各クレジットカード会社によって異なり、比較的審査の緩いところ、厳しいところとあるようです。同じ申し込み者でもあるクレジットカード会社では審査に落ちてしまい、他のクレジットカード会社では審査に通ったという事例もあります。もしも審査に通るかどうかが心配な方は、比較的審査の緩いと言われているカード会社を調べて、そこに申し込みをしてみましょう。またクレジットカードの申し込み時にキャッシングの利用希望額をゼロ円にする、ショッピング利用枠を低めに設定することで審査が通りやすくなると言われています。

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